■ 開催レポート:『リトルバイキング・多治見定期会』2017年3月の様子

1月、2月がピンポイントで雪のために中止となってしまっていたので、久しぶりのリトルバイキングの開催となりました。そのためか、ちょっと参加が少なく・・・でも楽しく、そして真剣な内容でお送りしましたよ。

また、今月から多治見定期会は毎回違う『テーマ』を設定し進めることにしました。
いろんな遊び方・競技に触れ、その中から楽しさや様々な能力を積むことが目的です。
今回のテーマは『トライアルごっこ』でした。
その様子をレポートします。


「チャレンジクラス」(午前)

午前は『チャレンジクラス』です。
マウンテンバイクを楽しもう!のクラスです。

まずは準備体操。
自転車に乗らず、軽く体を動かしたり、ストレッチなどをします。
今回は、ダンスのステップなんてのも入れてみました。

その後、『自転車に乗っての準備運動』。
この写真を撮っているところからは下っていて、勢いのある中で『狭いクランク』『ターン』『スラローム』『一旦停止』の後の『助走のない上り坂』というコース。
これは毎回最初に行うものですが、飽きないように少しずつ内容を変えています。

さて、そして今回のテーマ『トライアルごっこ』です

『トライアル』というのは、簡単に説明するとコース内を足をつかないように走る自転車競技のことです。
見渡せる程度の広さのコースを走り、一回足を着くと一点、二回着くと二点、といったように点数をつけます。一つのコースの最大点数は五点。転んだり自転車から降りてしまうといきなり五点です。
競技としては、そうしたコースをいくつも走り、最終的に点数の少ない人の勝ち!となります。
『トライアル』を知っている方は飛んだり跳ねたりを想像されるかもしれませんが、もともとはこうした競技(またはゲーム)の名称で、その中で使ったり特化してきたテクニックが『トライアルテクニック』なのです。

今回は、体験とその中から様々な要素を学び会得するのが目的なので、地面の傾斜や起伏を利用してコースを設定しました。特殊なテクニックは必要ありません。

通常のコースを走るのとは違い、『マーカー』間の『ルート(ライン)』は無数に考えられます。
この『ルート(ライン)』を考える力も今回の狙いの一つです。

段差に登るテクニック練習もし、その段差を利用したコースも体験しました。
段差に登るにはちょこっとコツがいりますね。

コース内では足を着いてしまうこともありますが、着いた足を有効に使って自転車を前に進めることも大切な要素。
自分の能力でどこまで頑張れるかを見極める練習になります。

最後は、下り斜面を使ってのスラロームをして終了。
『トライアル』は「あれをしちゃダメ、これをしちゃダメ」という考え方になりがちなので、慣れていないとちょっとストレスが溜まります。。。
なので爽快に走って、うっぷんばらしです♪

今回はこのような形の『チャレンジクラス』でした。

 


「トレーニングクラス」(午後)

午後は『トレーニングクラス』です。

準備運動や基礎練は『チャレンジクラス』とほぼ同じ。

ただ準備運動ではステップ運動なども入れてみました。
『運動』には『リズム感』や『体の各部の連動』がとても大切で、それを身につけやすい小学生の間に身につけて欲しいと考えて自転車乗る前にもいろんな運動をしています。

基礎練では、設定は『チャレンジクラス』から少し難しくし、さらに正確性を求めながらも素早く動くためにタイムを計りました。
落ち着けば普通にできることもタイムを計るとなかなかうまくいきません。
また競り合う楽しみもあり集中力が上がっていくのも効果の一つです。

その後今月のテーマ『トライアルごっこ』へ。

 

『チャレンジクラス』よりも高低差や斜度、ターンの厳しさなどの設定を上げました。
ちょっとしたコース設定でいろんな要素がひつよになっていくことがこの『トライアル』方式の練習の良いところです。
スタートする前に、自分が走るラインや、もしも失敗した時にそれをリカバリーするためのラインをあらかじめ考えておいたりなどが必要で、自分のテクニックレベルを把握しそれを有効に使ってラインを組み立てるという『考える力』を養います。

斜面を使ったコースのほか、人工物でのコースも練習しました。

それぞれの子供向けに段差の高さや、通り方を調整しながら行います。
段差に登れない子も補助の段差をおいたりして乗り越えられるギリギリを狙います。

また上手な子は、狭いところでのターンなどの設定で、バランスやテクニック、そして経験値の向上を狙いました。

結果的にちゃんとコースを見ること、考えること、自分のテクニックの把握などを掴むきっかけになったと思います。

このような『トレーニングクラス』の様子でした。

 


 

今回は『トライアル』というテーマを設定設定しましたが、次回は『ダウンヒル(下り坂を走る)』をテーマにします。
このように毎回違うテーマを行うことで、子ども達が自分の楽しいことの発見や苦手の克服などに役立てるのではないかと考えています。

次回の開催はまた第二土曜の『4月8日(土)』です。
ご参加お待ちしております。
お申し込みはこちらから→『たじみ定期会のページ』

この日は多治見市内で『陶器まつり』も行われています。
陶器などの路面での格安販売や様々な催し物も行われていますので、合わせてお楽しみください。
『第70回 たじみ陶器まつり』

 

(おかっぴ)