『 リトルバイキング』の解説(by おかっぴ)

「リトルバイキング」の内容や考えについて詳しく解説します。
説明は、講師&主宰の”おかっぴ”です。


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■ おかっぴの考える「リトルバイキング」

リトルバイキングの目的は「マウンテンバイクを使った楽しい体育」です。

小学生というのは、様々な運動器系の神経・感覚、すなわち「センス」が発達すると言われる期間(いわゆるゴールデンエイジ)です。
この時期に様々な運動に取り組むことで、将来的な身体能力が格段に向上すると言われています。
マウンテンバイクをその「様々な運動」の一角に並べるのがこのリトルバイキングというスクールです。

身体感覚=センスは、生涯にわたってスポーツを楽しむためにもとても大切な感覚です。

スポーツ・運動をする楽しみは、根源的には本人の「内的な楽しみ」があって成り立ち、そして続けていけるものだと考えています。
この「内的な楽しみ」というのは、「できなかったことができるようになる」「今までなかった感触を得る」などといったことで、これができると「自ら考えて試す」などのことができるようになります。
これらは「自らの動作を知覚(把握)する能力」を得ることでその手応え=楽しみ・喜びが大きなものになります。僕自身が20年以上もマウンテンバイクに楽しく乗り続けていられるのはこのおかげです。
そして、その能力を得るのに最も適しているのがこの小学生という時期だと考えています。

僕はマウンテンバイクの様々な「技術(テクニック)」を習得したり練習したりすることで、こうした能力やセンスを得ることができると考えています。
ここでの「技術的トレーニング」とは、大人もよく知るような「ウィリー」「ジャックナイフ」などの他に、「滑る路面」だったり、「自転車を加速させる体使い」「路面角度の変化への対処」といったような地味な基礎テクニックも含みます。
どちらかというと、この基礎テクニックやその感覚の方が大切だと考えています。

当然、将来的に自転車競技者を目指すにも、この時期に様々な技術や感覚を得ていることはアドバンテージになります。

■ リトルバイキングは「チーム」ではありません

リトルバイキングはいわゆる「チーム」ではありません。
あくまで「GatagotoBox & おかっぴ」が主催・運営する「スクール」の名称です。
ですから何の縛りもありません。好きな時に参加していただけます。

例えば、普段どのようなショップやチームにお世話になっていたとしても、またそうした集まりが苦手な方でもお気軽に参加していただけます。
トレーニングのアクセントに使っていただいてもいいですし、マウンテンバイクで遊びたいという理由でもお好きなようにご利用いただければと思っています。

これは、リトルバイキングという場を作ったときに考えた大切なことの一つで、この先どんな人でも思い思いの時に自由に参加できる場でいたいと考えています。

今後もし地域スポーツクラブのような形態を求められることがあれば、それは別に立ち上げると思います。

■ 「月に一度」「短時間」の意味

そのスポーツに没頭する意味では「月に一度」は少ないと感じるかもしれません。
ですが、運動に限らずこの時期の子供達には様々な体験が人間形成に必要です。
なので、いろんな他のスポーツや体験をする時間的な余裕を持ってもらいたいと思っています。

また、上にも書いた通り「リトルバイキング」はチームではなく「トレーニングスクール」です。
テクニックというのは、得たとしてもそれが体や感覚に馴染むまで少し時間が必要です。なので得たことを元に次回までに復習し、しっかり習熟してもらえればと思っています。
(そのためもあって、保護者が参加していただくことができます。)

また一回の時間が2時間であることから短いと感じるかもしれません。
ですが、小学生の体力で1日に集中して運動できる時間は限られていますし、このスクールの目的である「センス」習得の練習は想像以上に体力を消耗します。
集中力を欠いた状態でこうした練習をするのは無駄ですし危険です。

以上の理由から、短時間で設定しているのです。

■ 参加費について

参加費はとても抑えています。
これは、いろんなお子様に参加していただきやすいようにと考えたからです。

自転車は他のスポーツに比べ機材が高価なスポーツです。
それを購入し維持していくことの他に、あまり経済的なご負担をかけたくないな、という僕のわがままです。

ですが、ボランティアのような活動によってこうした育成スポーツ事業を縮小させてしまう危惧も当然持っています。
今後、様々な方法を画策し運営費を補っていくことを考えており、今後こうしたスクールが存続していく形態を模索していきます。

■ 保護者の参加について

リトルバイキングでは、参加者(小学生)1名につき保護者が1名が無料で参加していただけます。

これは、お子様と体験とトレーニングを共有することで、リトルバイキング以外の時にも練習してもらいやすいのではないかと考えるからです。
また、最も身近なトレーナーであり遊び仲間である保護者の方に、どういう練習をしているのか、その要点はどこにあるのかを知っていただきたいからです。

いつも一人で乗っているのでは気持ち的に行き詰まり感が出てしまいます。
ぜひ一緒に参加していただき、一緒に相談しながら普段のトレーニングや一緒に運動する楽しみに役立てていただきたいと思います。

■ 最後に

非常に長い説明に、最後までおつきあいいただきありがとうございます。

こうした解説を別に記載した理由は、僕自身が普段あまりこうした真面目?なことを語らないためです。
ただライディング(乗る・観る)を楽しむだけなら、特に必要のないことですからね。
単純に見て楽しい、乗って楽しい、というところには指導方針や理念みたいなものは出さなくても構わないと思っているんです。

もう一つ。
僕は仕事やパフォーマンスなども「僕個人の人気」を得るためではなく「やったこと」に評価をもらえたら嬉しいというスタンスでいます。

反対に事前に宣伝するのはあまり得意ではありません。。。
効果的な宣伝には、どうしてもわかりやすいキャッチーなフレーズや少し誇張したような表現を使いたくなってしまいます。
でも、そうした表現は不必要な誤解を生みがちなので、あまり使いたくない。
で、こうして考えていることを述べておこうと思った次第です。

ぜひ一度この「リトルバイキング」にご参加いただき、新たな成長の種を持って行ってもらえればと考えています。

皆様のご参加をお待ちしております。

2016.9.1   Little Biking 主宰   おかっぴ